限界集落 祖父母の家に行ってきました
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限界集落の概念 ↓
目次
祖父母の家
昨日、祖父母が暮らしていた家に遊びに行ってきました。
現在私達家族が住んでいる家から車で40分。
じぃちゃんは15年前、ばぁちゃんは11年前に他界し、長男である私の
父親がずっと一人で管理してきました。
その昔、私が小さかった頃はまだ○○村でしたが、十数年前に○○市に合併されました。
小さな集落がいくつも点在していて、家の祖父母の家は○○村(○○市に合併されましたが広すぎるので、元の○○村とします)の端っこ。
祖父母が健在だった頃、祖父母の家を合わせて、4件。
今現在、裏のお家はなくなり、前のお家は数年前に家主が亡くなり、空き家になっています。
祖父母の家の裏に、おばぁちゃん一人で住んでいる家が一軒残っているだけ。
奥にもう1つ集落がありますが、みんな80~90歳近いおじいちゃん、おばあちゃんだけになっています。
一番近い商店に行くのにも車で10分はかかると思います。
バスも通っている様ですが予約しないと乗れないみたいです。
一人で暮らしているおじいちゃん、おばあちゃんが多く、何かあった時は
手遅れになる可能性も。。
実際、うちのばぁちゃんは、11年前に脳梗塞で倒れ、数日経って発見されました。
じぃちゃんに先立たれ、ばぁちゃんはず~っと一人で暮らしていました。
食料品はたまにくる移動販売車で賄っていたみたいです。
住み慣れた土地から離れたくない、という思いがあった様で
一緒に暮らしてはどうか、という父親の提案も断り最後まで家と土地を守ったばぁちゃん。
小さい頃の懐かしい記憶
小さい頃、週末になるとよく祖父母の家に遊びに行っていました。
夏になるといつも、採りたての袋いっぱいの野菜をもらっていた記憶があります。
収穫した野菜は湧き水を貯めた小さい池で洗っていました。
まだ祖父母が元気だった頃、季節になると田んぼの風景が広がり、おたまじゃくしと蛙の合唱が聞こえていました。稲刈りの時期は家族総出で稲刈りもしました。
自家用のお米も作っていて、収穫の時期になると、はぜかけ(天日干し)の手伝いをしてお昼はみんなで座っておにぎりを食べたことを思い出します。
お風呂は蒔きでした。小さい頃、蒔きに火をつけるのを手伝った記憶があります。
夏は親戚が集まってスイカ割したり、外でバーベキューしたり。
今思い返しても本当に楽しい思い出でした。
たばこ農家だった祖父母の暮らし
2階にあがるとタバコの葉っぱの何ともいえない匂いがしてたのを思い出します。
たばこの苗の定植もよく手伝わされました。(あまり好きじゃなかった)
朝から日が沈むまで働いていた祖父母。
戦後、何もないところから自分たちで一から開墾していった苦労は相当なものだったと思います。
そんな苦労の多い暮らしが嫌だった父親世代(70歳)の人たちは皆、村から出ていきました。うちの父親もこんな山奥で農業なんてしたって生きていけないという考えの人です。
村に残って暮らしている父親世代はいず、あと5年後には集落自体がなくなるかもしれない、と本気で思っています。
忘れ去られた場所
久しぶりに祖父母の家を訪ねて、まるで時が止まってしまったのか・・・と。
そう、まるで「天空の城ラピュタ」のあの浮いている島、ラピュタを思い起させます。
かつて文明が発達していたけど、今は誰もいなくなってしまい、閑散とした風景。
祖父母の家に到着してから帰るまで、車、人に出会いませんでした。 0!!
緑で覆われて、人や物の音すらせず、ひたすら川の音と鳥の鳴き声。
そして裏山を流れる滝の音だけ・・・・・
とても自然を近くに感じ、せまりくる自然が怖いとも思えてしまうほどです。
見た事のない花が咲いていました。綺麗
祖父母の家の今後、私達の思い
祖父母の死後、父親が管理しています。
父親が元気なうちは手離さない様ですが、管理できる体力がなくなってきたら
家は人に売るか、壊してしまう、そんな事を言っていました。
いや、ちょっとまって!!
祖父母の守ってきた土地や家をなくしたくない!
父親の言葉を聞いて、心の中で自然に出てきた思い。
・自然の中で、暮らしたい。
・畑をやりたい。
・鶏も飼えるし、はちみつもつくれるじゃん!
・土蔵を改造したら、将来的にここで作業もできる!
・2階を改造して、子供たちの遊びスペースもできるじゃん!
・誰もいないから、裸で歩けるよ(ダンナは割と裸族)
・湧き水が豊富だから、湧き水を飲み水にできるかも!
(電気、ガス、水道 自分たちで賄える?)
・裏に流れている川で発電できないかな?
・牛舎もあるし、ヤギ飼いたい
・裏の畑は子供が遊べるスペースを作ろうよ!
たった数時間、祖父母の家に滞在しただけなのに祖父母の家で
私達のやりたい事がどんどん出てきたんです!
ここをいつか自分たちの終の棲家にしたい!!
思いっきり自分たちの暮らしを楽しみ、子供たちとの思い出を作るには絶好の場所
ここに住むためには、まだまだ私達に足りないものがあります。
父親を納得させる材料も必要です。(特に収入面ですね)
将来、ここで暮らせる様になるために、日々行動していこう!
今日はそんな決意を改める日でもありました。